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新型コロナワクチンの種類と効果・持続期間と副反応の簡単まとめ

医薬品
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ファイザー・モデルナ・アストラゼネカの新型コロナワクチンの違い

新型コロナワクチンの種類

薬事承認されたワクチン

ファイザー(米)mRNAワクチン
モデルナ(米)mRNAワクチン
アストラゼネカ(英)ウイルスベクターワクチン

今後製造されるワクチン(2020年~治験)

ジョンソン&ジョンソ
ン(米)
ウイルスベクターワクチン
ノババックス社(米)組換えタンパクワクチン
サノフィ(仏)組換えタンパクワクチン・mRNAワクチン

mRNAワクチンとウイルスベクターワクチンと組換えタンパクワクチン

mRNAワクチンファイザーとモデルナ
ウイルスベクターワクチンアストラゼネカ
組換えタンパクワクチンノババックス社・サノフィ

mRNAワクチン・ウイルスベクターワクチン

  • ウイルスの遺伝情報をそれぞれメッセンジャーRNA、DNAプラスミドとして、あるいは別の無害化したウイルス等に入れて、投与

組換えタンパクワクチン

  • 不活化したウイルスの一部やウイルスの一部のタンパクを投与

国内で製造される新型コロナワクチン

  • アストラゼネカ社(海外と日本国内でも製造)
  • ノババックス社(2022年供給か?)武田薬品が製造販売
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新型コロナワクチンの治験と承認と接種状況

ファイザー(米)英・米・EUなどで接種
モデルナ(米)米で接種
アストラゼネカ(英)英で接種

ファイザーとモデルナは、2020年に日本で治験、ファイザーは2021年2月に承認されています。アストラゼネカは2021年1月に日本で治験、モデルナとアストラゼネカは5月に承認。

参考(厚生労働省)→https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000752794.pdf

日本での新型コロナワクチンの接種状況

ファイザー(米)2021年2月より接種開始2月承認
モデルナ(米)2021年5月より接種開始5月承認
アストラゼネカ(英)2021年8月より接種開始5月承認

アストラゼネカ社のワクチンの接種対象について

アストラゼネカ社のワクチンについては、原則40歳以上の方(ただし、他の新型コロナワクチンに含まれる成分に対してアレルギーがあり接種できない等、特に必要がある場合は18歳以上の方)を対象

厚生省
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新型コロナワクチンの副反応

ファイザー・モデルナ(日本国内 2021年2月17日~7月25日)

2021年2月17日~7月25日に日本国内で報告されたもの)

  • 副反応の頻度は0.03%
  • 接種対象 医療従事者・自衛隊・高齢者

アナフィラキシー(参考 厚生省 PDF)

ワクチン報告・疑いアナフィラキシー
ファイザー1992件(27件/100万回360件(5件/100万回
モデルナ103件(28.7件/100万回8件(2.2件/100万回

心筋炎・心膜炎(参考 厚生省 PDF)

ワクチン報告
ファイザー46件(6件/100万回
モデルナ3件(0.8件/100万回

※100万回接種あたりの件数

アストラゼネカ(EU・英 2020年12月9日~2021年7月4日)

血小板減少による血栓症・血栓塞栓症(参考 厚生省 PDF)

ワクチン報告
アストラゼネカ479件(8.2件/100万)(死亡100件)

アストラゼネカのワクチンは日本で接種が始まったばかりで今後報告がある。

その他の副反応

接種部位の疼痛は1日目60%、2日目には90%の人に見られたようです。(参考 厚生省 PDF)

  • 接種部位の発赤・腫脹・硬結・疼痛・かゆみ
  • 発熱・全身倦怠感・頭痛

ワクチン接種2日後に副反応が出る人が多かったので、2日後だけを抜粋してます。

副反応接種1回目接種2回目
接種部位の疼痛 接種2日後90%程90%程
発熱 接種2日後2%36%
頭痛 接種2日後10%強50%弱
全身倦怠感 接種2日後20%強70%弱

副反応の対応

ワクチンによる発熱は接種後1~2日以内に起こることが多く、水分を十分に摂取し、必要な場合は解熱鎮痛剤を服用するなどして、様子をみていただくことになります。

2日間以上熱が続く場合や、症状が重い場合、医療機関等への受診や相談をご検討ください。

厚生省
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新型コロナワクチンの有効性

新型コロナワクチンの発症予防効果は約94%と報告されているそうです。

ファイザーは海外6カ国での臨床検査の結果、94~95%のワクチン有効率が確認され、モデルナはアメリカでの臨床試験の結果、約94 %の発症予防効果があると報告されています。

新型コロナワクチンを接種した人とフラセボを接種した人を比較

  • 特異的抗体 コロナウイルスの表面に存在するSタンパク質を特異的に認識する抗体
  • 中和抗体 ウイルスの感染力又は毒素の活性を中和できる抗体

体は、異物が入ってくるとそれを排除しようと免疫(抗体)を作ります。その力を抗体価と言います。値が大きいほど、その力があるということです。

幾何平均抗体価とは被接種者個々の抗体価変化率の平均をとらえた指標

アストラゼネカ

日本で250人を対象に新型コロナワクチン2回目接種28日後を比較(詳しくは 厚生省)

比較ワクチン接種ワクチン接種フラセボ(生理食塩水)接種
18~55歳55歳~
特異的抗体100%100%0
中和抗体67.5%57%0
血清幾何平均抗体価108.39020

血清中のSタンパク質に対する特異的抗体と中和抗体が接種前の4倍以上上昇した人の割合、中和抗体の血清幾何平均抗体価を比較しています。

ファイザー

日本で160人を対象に新型コロナワクチン2回目接種1ヵ月後を比較(詳しくは 厚生省

比較ワクチン接種フラセボ(生理食塩水)接種
血清幾何平均抗体価52.4510.6

モデルナ

日本で160人を対象に新型コロナワクチン2回目接種1ヵ月後を比較(詳しくは 厚生省

比較ワクチン接種フラセボ(生理食塩水)接種
特異的抗体100%2%
中和抗体100%0
血清幾何平均抗体価1731.179.9

抗体価が定量下限値未満から定量下限以上へ変化、又は、治験薬1回目接種前から4倍以上上昇した被験者の割合を比較しています。

測定方法が異なるため直接比較は出来ないものの、日本人でも、それぞれの抗体価の上昇が確認され免疫原性が認められています。

厚生省
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新型コロナワクチンの効果の持続期間

厚生省によると

ファイザー社のワクチンの場合、海外で実施された臨床試験後の追跡調査の結果によると、2回目接種後6ヶ月の発症予防効果は91.3%であったという報告もあります。また、武田/モデルナ社のワクチンの場合、同様の調査において、2回目接種後6ヶ月の発症予防効果は90%以上と発表されています。今後も引き続き、集積される様々なデータを見ていく必要があります。

厚生省
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モデルナのワクチンの異物混入について

8月中旬以降、全国8か所の接種会場で、未開封の容器の一部に粒子状の金属とみられる異物が混入しているのが見つかり、厚生労働省は、同じ工程で製造された163万回分のワクチンの接種を見合わせることを決めました。

NHK

モデルナのワクチンの異物は何か?

バイアル充填時に混入されやすいというゴム片の可能性が高い

モデルナのワクチンの異物混入が確認された都市は?

異物混入が確認されたのは東京、埼玉、愛知、茨城、岐阜の5都県での職域接種と自治体大規模接種の計8会場。8月16日以降、使用前の確認で計39本から異物の混入が確認され、国内提供元の武田薬品工業に報告があった。

都市異物混入のロットを使用した会場
東京東京スカイツリー(R)イーストタワー、第一ホテル両国、東武ホテルレバント東京。旧向島中学校(9000人接種)
埼玉目視で異物が混入したものは使用していない
愛知8月17・18日バンテリンドーム、藤田医科大学、名古屋空港ターミナルビル、豊橋中央
(2802本使用済)
茨城茨城県立医療大学体育館など
岐阜8月15日~22日岐阜産業会館、ソフトピアジャパン(4317人接種)
大阪8月6~20日自衛隊大規模接種センター